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函館山:登山道と要塞跡地をめぐる旅

函館山:登山道と要塞跡地をめぐる旅

2016年8月に北海道函館市の「函館山」の頂上展望台までを走って登ってきました。

往路はロープウェイ山麓駅付近の登山口から入山し、旧山道コース(2840m)と薬師山コース(900m)を経由。途中で「函館要塞跡」を見学してきました。

復路は急斜面が続く観音コース(1250m)を下り、ついでにその先の元町公園や金森赤レンガ倉庫も散策してきました。

当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。

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目次と内容

アクセス

函館山は北海道函館市の市街地西端にある標高334mの山です。

頂上には函館山展望台があり、夜間に函館市を望む夜景は「日本三大夜景」のひとつに数えられます。

市街地から函館山展望台へ行くにはバス、タクシー、ロープウェイを使うのが定番ですが、他にも「函館山ハイキングコース」と呼ばれる登山道で向かう方法もあります。

日帰りで帰ってこれる距離なので、足腰に自信のある人におすすめです。

函館山ロープウェイの公式サイトが「函館山ハイキングコース」を紹介しています。

全部で10あるコースの中、函館山の麓と山頂を結ぶルートは全長2840mの「旧山道コース」と全長1250mの「観音コース」の2つ。

今回は「旧山道コース」で上り始め、四合目あたりから「薬師山コース」を経由し、八合目からは展望台へ続く道路に合流。展望台を見学した後は、「観音コース」で麓まで下るコースを走りました。

たまたま昨晩は超大型台風が函館市内を直撃しました。果たして無事に登山できるのでしょうか……。

旧山道コース(2840m)

旧山道コースは、函館市青柳町の登山口と函館山の山頂を結ぶ全長2840mのコース。傾斜が緩やかなのでトレイルランニング初心者にもおすすめです。

登山口

登山口の場所はわかりにくいです。まずは「ロープウェイ山麓駅」を目印にすると良いでしょう。

そこから「護国神社」を左手に見て坂道を上っていくと、数百m先に駐車場があります。駐車場の近くに旧登山道コースの登山口があります。

登山道コースを上り始めると、いきなり「函館要塞当時の貯水槽」と書かれた謎の建物があります。実は函館山には大正時代に造られた要塞の跡地があるんです。

途中で「汐見山コース」と分岐しますが、案内板が立っているので迷う心配はありません。

函館山へ向かう道路を横切ります。昨晩の超大型台風の影響でこの有様。ちなみにバスは運休していました。

33体の観音様

函館山の登山道には、33体の観音様が点在します。誰もいない登山道を走るのは心細いですが、観音様のお姿を見るとホッとします。

4合目を過ぎたあたりから、旧山道コースを外れて、薬師山コースへ入ります。それにしても倒木が多すぎて走れません。

薬師山コース(900m)

薬師山コースは、旧山道コースと薬師山を結ぶ全長900mのコース。途中から階段を上ると、展望台に向かう道路にアクセスできます。市街地に面しているので、視界が開けた場所では函館の街並みが一望できました。

函館要塞跡

薬師山コースの見どころは何といっても「函館要塞の跡地」です。わざわざこれを見るために、旧山道コースを外れてきました。

現地案内板によると、函館要塞は日清戦争終結後、日露戦争を想定して津軽海峡の防衛強化を目的に設置されたそうです。1898年から約4年間かけて函館山には大小4か所に砲台が建設されました。

ここからは薬師山コースから外れて要塞の跡地に入ります。

木が生い茂っていて、要塞というより、廃墟と言ったほうがいいかもしれませんね。

レンガが崩れたままの状態で放置されています。中は立入禁止。真っ暗で外からは何も見えません。

要塞を後にして再び薬師山コースへ戻り、展望台を目指します。

函館山展望台

八合目あたりから薬師山コースが終わり、展望台へ続く道路に合流します。

こちらが函館山展望台からの景色。前方中央には、大沼公園の駒ヶ岳の尖った山頂がかすかに見えました。

函館の市街地も一望できました。

観音コース(1250m)

観音コースは、山頂の展望台駐車場と麓の東本願寺船見支院を結ぶ全長1250mのコース。旧山道コースよりも距離が半分以下なので、当然ながら傾斜もキツく、トレイルランニング初心者には厳しいかもしれません。

展望台の駐車場の端に「観音コースへ→」と書かれた標識が立っているので、ここから下っていきます。

先ほど上ってきた旧山道コースも倒木で荒れていましたが、観音コースはもっとひどい状態でした。もうどこが道なのかも分からないレベル。

倒木をよじ登りながら下っていくと、登山者とすれ違いました。「ここから下は荒れているから、戻ったほうがいいよ」とアドバイスいただきましたが、「ここから上も酷いですよ」とお伝えしました。しばらく進むと観音様を発見。

途中、お寺の墓地を通り抜けて麓の登山口にたどり着きました。

おまけ

今回紹介した「観音コース」の登山口は、元町公園や金森赤レンガ倉庫から近いので、ついでに観光してきました。

こちらは元町公園にある旧函館区公会堂。北海道を代表する明治の西洋建築物です。

そしてこちらは、元町公園の一角にある旧北海道庁函館支庁庁舎。現在は、函館市元町観光案内所として使われています

函館は坂の多い街として有名。坂を下って金森赤レンガ倉庫を目指します。

海辺まで来ると、赤レンガ倉庫がお出迎え。こちらは「スターバックス函館ベイサイド店」です。スタバは全国各地の観光名所の一等地をしっかりおさえて、現地にうまく溶けこんでいますよね。

こちらが函館観光で人気の金森赤レンガ倉庫です。

そういえば函館山近くのマンホールには「五稜郭」が描かれていました。オシャレですよね。

最後までお読みいただき有難うございます。この記事はマラソンブロガーのtomo.が書きました。当ブログでは紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。