【2026年総集編】ランニングシューズ20足とジョグシューズベスト3
2025年10月〜2026年9月に発売され、当ブログ「ともらん!」で取り上げた新作ランニングシューズ20足の感想をまとめます。シューズの特徴や第一印象、主な用途、総合評価をサクッと解説。最後に2026年のジョグシューズベスト3も紹介。ランニングシューズ選びの参考になれば幸いです。
当ブログは広告・アフィリエイトから収入を得ていますが、PR案件・商品提供はお断りしており、マラソングッズは全て自費で購入しています。
この記事の目次
- ランニングシューズのレビュー方針
- Salomon「Aero Blaze 3 GRVL GTX」
- ASICS「Magic Speed 5」
- Mizuno「Hyperwarp Elite」
- ASICS「Gel-Nimbus 28」
- New Balance「1080 v15」
- The North Face「Vectiv Forward」
- On「Cloudmonster 3」
- HYBEX「HX LENS」
- Adidas「Hyperboost Edge」
- Li-Ning「Red Hare 9 Pro」
- Nike「Pegasus 42」
- Brooks「Ghost 18」
- ASICS「Gel-Kayano 33」
- Mizuno「Wave Rider 30」
- Puma「Deviate Pure Nitro」
- Hoka「Clifton 11」
- Hoka「Clifton Pro」
- New Balance「SuperComp Elite v6」
- MBT「MBT-1000 II Lace Up」
- ASICS「Yogiri Speed」
- 2026年のジョグシューズベスト3
- 【全20足】2026年のランニングシューズ一覧
ランニングシューズのレビュー方針
個別のレビューに入る前に、ランニングシューズのレビューに関する私の考えを共有しておきます。「ともらん!」のレビューの方針は次のとおり。
- 全てのシューズは自分の意思で選び、自分のお金で購入する
- 実際に日々のランニングやレースで使った感想をまとめる
- 使い続けて評価が変わった場合はブログで情報を更新する
- ネットで拾える情報よりも、自分の直感と感覚を重視する
- 評価はあくまでも個人の感想に過ぎないと肝に銘じる
もう10年以上もランニングシューズのレビューを発信し続けて思うのは、シューズの評価というのは、評価者の経験値や期待値、走力や体型に大きく左右され、断定できることは何ひとつない、ということ。私が絶賛するシューズを他の人が酷評したり、その逆も然り。正解がないからこそ、ランニングシューズの世界は奥が深く、我々ランナーは沼にハマっていくのでしょうね。
それでは、ランニングシューズ20足を購入した順番に紹介していきます。
1. Salomon「Aero Blaze 3 GRVL GTX」|★★★★☆
Salomon(サロモン)の「Aero Blaze 3 GRVL GTX」は、ロードランニング用のランニングシューズ「Aero Blaze」を不整地でも走れるようにカスタマイズしたモデルです。グラベルは英語で砂利道の意味。ミッドソールは反発力に優れたOpti Foam Evo、アッパーはGORE-TEX防水メンブレンを内蔵したエンジニアードメッシュ、アウトソールはV字シェブロンラグを配置したContagripを採用しています。
第一印象は、ミッドソールの見た目のボリューム感からは想像できないほど軽いのに剛性が高く、ロードや芝生、砂利道やぬかるみなど、どんな路面でも安定感を損なわずに走れるのがいいですね。一方で、シュータンのメッシュがペラペラで足の甲のプロテクションが若干頼りなく、長時間走り続けていると擦れる感じがするのが残念に感じました。
主な用途は、クロスカントリー走や雨の日のロードラン。全コースが砂浜の「九十九里はまぐりマラソン2025」でも着用しました。
総合評価は星4つ。ロードからオフロードまでシームレスに走れて、雨の日も冬の寒い日でも足元を快適に保つ、頼れる相棒です。
2. ASICS「Magic Speed 5」|★★★☆☆
ASICS(アシックス)の「Magic Speed 5」は、カーボンプレート搭載シューズのエントリーモデルです。ミッドソールは上層部にFF LEAP、下層部にFF BLAST PLUSを採用した二層構造で、フルレングスカーボンプレートを内蔵。アッパーは網目の粗いエンジニアードメッシュ、アウトソールはフォアフット重点配置のASICSGRIPを採用しています。
第一印象は、ミッドフットからフォアフットの接地面積が広がったことで安定性が高まったのがいいですね。一方で、新素材FF LEAPが柔らかすぎて接地のエネルギーを無駄に吸収してしまい、前作「Magic Speed 4」の持ち味であった、足が前に押し出される反発力と推進力が損なわれてしまったのは残念に感じました。
主な用途は、ジョギングやペース走。ただし反発力と推進力が物足りないので、レースでの出番はなく、ジョグでもペース走でも中途半端な感じがして、結局ほとんど履かなくなりました。
総合評価は星3つ。軽量化が裏目に出て、人間にたとえると「ダイエットで減量しすぎて身体を壊してしまった」ようなモデルチェンジ。この1年で買って一番がっかりしたシューズは間違いなくこれです。個人的には前作「Magic Speed 4」の方が好きでしたね。
3. Mizuno「Hyperwarp Elite」|★★★★★
Mizuno(ミズノ)の「Hyperwarp Elite」は、2025年12月に投入された次世代レーシングシューズの主力モデル。ミッドソールは上層部に「Mizuno Enerzy XP lightweight」、下層部に「Mizuno Enerzy XP」、間に3D形状フルレングスカーボンプレート「Smooth Speed Plate」を内蔵しています。アッパーは無駄を削ぎ落とした薄手軽量ウーブン素材、アウトソールは濡れた路面でも滑りにくい耐久ラバーを採用しています。
第一印象は、自分が投入しているエネルギーが無駄なく推進力に変換されているのをひしひしと感じ、エネルギーリターンの高さに感動しました。一方で、カーボンプレートがガチガチに硬くてつま先の柔軟性に欠け、つま先幅がタイトなことも相まって小指の側面が少し擦れてしまうのが残念です。
主な用途は、スピード練習やフルマラソン・ハーフマラソンのレース。雨のなか行われた「みえ松阪マラソン2025」でも着用し、2時間53分台で完走できました。
総合評価は星5つ。ここ数年、Mizunoはカカトがないヘンテコリンなレースシューズにこだわり低迷が続いていたので、ようやくまともなシューズが発売されて「ミズノさん、お帰りなさい」というのが正直な感想。2026年11月に後継モデルの「Hyperwarp Elite 2」が発売されるので、そちらも予約注文しました。
4. ASICS「Gel-Nimbus 28」|★★★☆☆
ASICSの「Gel-Nimbus 28」は、クッション性を重視したロングセラーモデル。ミッドソールは「FF BLAST PLUS」に衝撃吸収素材PureGELを内蔵、アッパーは伸縮性のあるエンジニアードニット、アウトソールは2種類のラバーを組み合わせたHybrid ASICSGRIPを採用しています。
第一印象は、雲のようにフカフカな極上のクッション性と、分厚いアンクルパッドに包まれる至福の体験に感動しました。一方で、ミッドソールはスタックハイトが最高43.5mmもあり、立体的な形状のため左右の横ブレが気になり、ランニングでは足が疲れやすく感じるのがいただけません。
主な用途は軽めのジョグでしたが、今では通勤やウォーキングでしか使用していません。結局、前作「Gel-Nimbus 27」と同じ運命を辿りました。
総合評価は星3つ。ウォーキングシューズとしては優秀ですが、ランニングシューズとしてはおすすめしません。「Gel-Nimbus」は毎年新作を履き続けてきましたが、今後はもう買わないと思います。
5. New Balance「1080 v15」|★★★★★
New Balance(ニューバランス)の「1080 v15」は、デイリートレーナーの人気モデル。ミッドソールは新開発の軽量高反発フォーム「Infinion」を初めて採用し、アッパーは骨組みとしても機能する立体モールド加工メッシュ、アウトソールはフォアフットとヒールを中心に高耐久ラバーを使用しています。
第一印象は、深く沈み込むのに力強く押し戻してくれる唯一無二のクッショニングが癖になります。ロードでも不整地でも、まるで高級車のサスペンションのように衝撃を吸収してくれるのがいいですね。一方で、前作に比べるとアンクルパッドとヒールカップのボリューム感が減り、足首周りのホールド感がやや落ちた気がするのが残念。
主な用途は、ジョギングやクロスカントリー走。レース後のリカバリージョグでも真っ先に履きたくなるクッションです。
総合評価は星5つ。「1080 v13」の柔らかめのクッションと「1080 v14」の硬めのクッションのいいとこ取りをしたような履き心地で、「沈み込むのに推進力がある」クッションは本当に癖になります。履いていてテンションが上がる数少ないシューズでもあります。
6. The North Face「Vectiv Forward」|★★★★☆
The North Face(ザ・ノース・フェイス)の「Vectiv Forward」は、ブランド史上初の本格的なロードランニングシューズ。ミッドソールは軽量高反発なDREAMフォームの上に、足を両サイドから包み込む3Dカーボンプレートで補強。アッパーは厚手ガセットタンを備えたブリーザブルメッシュ、アウトソールは濡れた路面でも滑りにくいSurfaceCTRLラバーを採用しています。
第一印象は、3Dカーボンプレートが足を側面からホールドすることで横ブレが完全に排除され、ロッカーの転がりでスムーズに巡航できる走行安定性の高さが気に入りました。一方で、ヒールカップやアンクルパッドが薄く、カカトのホールド感が頼りないのは残念。
主な用途は、ジョギングや長距離走。私はやりませんが、ウルトラマラソンなどにも良さそうです。
総合評価は星4つ。The North Faceのブランド信者であれば星5つですが、ジョグシューズで定価27,500円は高すぎると思いますし、似たようなカテゴリのシューズであれば、HokaやSalomonの方が選択肢も豊富でおすすめです。
7. On「Cloudmonster 3」|★★★★★
On(オン)の「Cloudmonster 3」は、厚底シューズの代名詞とも言える人気モデル。ミッドソールには高反発なHelionフォームに、ブランド史上初となる三層構造のCloudTecを搭載。アッパーは通気性と足入れ性に優れたエンジニアードニット、アウトソールは突起部にのみ圧縮成型ラバーを配置しています。
第一印象は、極厚ソールでありながら横ブレが一切なく大地をしっかり踏みしめられる抜群の着地安定性と、ボンボン弾む心弾むライド感が気に入りました。一方で、私が購入した先行販売では蛍光イエローしか選べなかったのが残念。今ではオールブラックを含む豊富なカラーバリエーションから選べます。
主な用途は、ジョギングや長距離走です。
総合評価は星5つ。厚底マックスなミッドソールでありながら安定感がずば抜けており、弾むクッションを楽しみながら日々の走るモチベーションを高めたいランナーに最適です。
8. HYBEX「HX LENS」|★★★★☆
HYBEX(ハイベックス)の「HX LENS」は、日本生まれの新興ランニングシューズブランドのデビュー作。ミッドソールは立体格子状の特許技術「HeliXソール」を採用し、下層部を超臨界発泡フォームで補強しています。アッパーは高密度エンジニアードメッシュ、アウトソールはフォアフットと側面を中心に高耐久ラバーを採用しています。
第一印象は、格子が潰れてドミノのように倒れ込み、ヌルヌルと滑らかに進む感じが今までにない感覚で感動しました。また、機能美を極めたデザインがシンプルに美しいですね。一方で、インソールがツルツル滑って体圧分散が弱いのが残念に感じました。
主な用途は、10km程度のジョギング。洗練されたデザインで職場にも履いて行けるので、仕事帰りの帰宅ランでも使っています。
総合評価は星4つ。最初は星5つでしたが、100km走らないうちにソールの支柱が一部破損しており、耐久性に不安が残ります。他人と被らない洗練されたデザインと機能美を楽しみたいランナーにおすすめの1足です。
9. Adidas「Hyperboost Edge」|★★★☆☆
Adidas(アディダス)の「Hyperboost Edge」は、全く新しい高反発系のデイリートレーナー。ミッドソールは新開発の軽量高反発フォーム「Hyperboost Pro」を採用し、アッパーは上履きのようにシンプルなウーブン素材Primeweave、アウトソールは全面を覆うLIGHTTRAXIONを使用しています。
第一印象は、靴底がフラットで接地面積が大きく、まるで雪の上を「かんじき」を履いて歩いているかのような抜群の安定感を感じられます。蹴り出し時にポンと弾む力強い反発力も気持ちが良い。一方で、足首周りのパッドが少なくてフィット感がイマイチなのは残念でした。
主な用途は、10km程度のジョグやペース走。
総合評価は星3つ。長距離走には向いていないので用途が限られてしまうのと、個人的にはデザインが中学生の体育シューズみたいで好みではありません。普段履きするにも派手すぎます。
10. Li-Ning「Red Hare 9 Pro」|★★★★☆
Li-Ning(リーニン)の「Red Hare 9 Pro」は、ジョグからスピード練習までこなせる万能なデイリートレーナー。ミッドソールは上下で密度の異なる二層BOOMクッションでTPUスタビライザープレートを挟み込み、アッパーは高強度なBOOMファイバー、アウトソールは水に浮く超軽量ラバーGCRを全面に採用しています。
第一印象は、フラットな靴底とプレートによる抜群の安定感、長距離を走っても疲れにくい心地よいクッション、そしてキロ6分から4分ぐらいまで対応できるペースレンジの広さが気に入りました。一方で、シュータンが布のようにフニャフニャしており、シューレースも一段ずつ締めたり緩めたりする必要があり、とにかく着脱に手間取るのが残念。
主な用途は、ジョギングやペース走。
総合評価は星4つ。「中国シューズは安さとコスパだけが取り柄」という固定観念を覆してくれるような完成度で、これまで購入した中華シューズの中では一番満足度が高かったです。
11. Nike「Pegasus 42」|★★★★☆
Nike(ナイキ)の「Pegasus 42」は、ブランド史上最も売れているランニングシューズの人気モデル。ミッドソールはReactXフォームの上にシリーズ初のフルレングスAir Zoomユニットを重ね合わせ、アッパーは分厚い二層軽量メッシュ、アウトソールは縁周りのグリップを高めた新設計ワッフルソールを採用しています。
第一印象は、無重力に近い心地よいクッショニングと、ミッドフットからフォアフットへの滑らかな重心移動が非常に快適に感じました。ペースレンジはキロ6分からキロ4分ぐらいまで幅広く対応します。一方で、コーナリングでは靴底の縁のラバーが地面に引っかかるのと、アッパーの上部が足首に干渉して擦り切れてきたのが少し気になりました。
主な用途は、ジョギングやペース走。レースでは「ロンドンマラソン2026」でも着用し、3時間13分台で完走。ハーフまではサブ3ペースで快走できました。
総合評価は星4つ。最初は星5つでしたが、フルマラソンで使うにはソールが柔らかすぎて後半から疲れてくるのと、アッパーが足首に干渉するのでマイナス1。それでも「Pegasus」シリーズ最高の完成度であり、「Pegasus 41」からの買い替えを推奨できる万能シューズだと思います。
12. Brooks「Ghost 18」|★★★★☆
Brooks(ブルックス)の「Ghost 18」は、デイリートレーナーの人気ロングセラーモデル。ミッドソールは軽量性と柔軟性を両立した窒素注入フォーム「DNA LOFT v3」を前作から継承。アッパーは通気性の高いエアメッシュ、アウトソールはスムーズな耐摩耗ラバーを採用しています。
第一印象は、接地の際にぐっと踏み込んでもブレない鉄壁の走行安定性と、スポンジのように柔らかく進化したシュータンが気に入りました。一方で、前作「Ghost 17」が優秀すぎたため、走りの面では進化がほぼ感じられないというのが正直な感想です。これは人気シリーズ特有のジレンマで、完成度の高いシューズは別に進化しなくてもいいのですが、前作からアップデートされないと新作を買う理由がありません。
主な用途は、ジョグや長距離走、リカバリーランなど。「Ghost」は昔から本当に万能ですね。
総合評価は星4つ。「シューズ選びで迷ったら、とりあえずゴーストを履いておけば大丈夫」という鉄壁の安心感は健在で、本来なら星5つと言いたいところですが、型落ちして安くなった「Ghost 17」でも十分性能が高いと思います。もっと言うと「Ghost 16」も完成度が高く、最近ランニングを始めた妻にプレゼントしました。Amazonで定価の半分以下で買えましたが、機能面でもデザイン面でも申し分ないですね。
13. ASICS「Gel-Kayano 33」|★★★★★
ASICSの「Gel-Kayano 33」は、スタビリティシューズのフラグシップモデル。ミッドソールは上層部にFF BLAST MAX、下層部にFF BLAST PLUSの二層構造で、新しい安定機構「FLUIDSUPPORT」を搭載。アッパーは新しいシューレースシステムとエンジニアードメッシュ、アウトソールはHybrid ASICSGRIPを採用しています。
第一印象は、厚底でもブレない鉄壁の安定感と安心感がたまらないですね。そして一瞬で紐を締めたり緩めたりできるのがいいですね。プルタブもあって着脱がとっても楽ちん。今のところ欠点はありません。発売当初はジョグシューズで定価22,000円は高いなと思いましたが、実勢価格が16,000円台まで下がってきているので、魅力がますます増してきました。
主な用途は、ジョギングや長距離走。たまにウォーキングでも使っています。
総合評価は星5つ。前作の安定機構「4Dガイダンスシステム」から大幅に刷新されたメジャーアップデートで、本当に素晴らしいシューズだと思います。
14. Mizuno「Wave Rider 30」|★★★★☆
Mizunoの「Wave Rider 30」は、デイリートレーナーのフラグシップモデル。ミッドソールは超臨界発泡特殊素材とMIZUNO ENERZY NXTの二層構造で、フルレングスMIZUNO WAVEを内蔵。アッパーは前後プルタブ付きの二層メッシュ、アウトソールは縦ラインパターンのX10ラバーを採用しています。
第一印象は、最大42.5mmの厚底でもブレをしっかり抑え込む安定感と、ロッキングチェアのようにコロンと前に転がる躍動感あふれるライド感が素晴らしい。「Wave Rider」の名にふさわしい、このライド感がたまりません。一方で、シュータンの中身がスカスカでホールド力に欠けることと、ヒールのプルタブが横向きで指を入れにくいのが少し残念に感じました。
主な用途は、ジョギングや長距離走。
総合評価は星4つ。前作「Wave Rider 29」は自分には合わず、ずっと「Wave Rider 28」を履いていましたが、「Wave Rider 30」はメジャーアップデートを経て、新時代の幕開けを感じさせる魅力があります。
15. Puma「Deviate Pure Nitro」|★★★★☆
Puma(プーマ)の「Deviate Pure Nitro」は、カーボンプレート非搭載のパフォーマンストレーナー。ミッドソールはレスポンスの良いNITROフォームを採用し、アッパーはガセットタンを備えた薄手エンジニアードメッシュ、アウトソールは左右対称パターンのラバーを採用しています。
第一印象は、踏み込むと瞬時に押し返すレスポンスの高さと、自然な接地感でキロ6分から4分まで無段階ギアのように加速できるのがいいですね。一方で、反応が素直すぎて自身の脚力や体幹の強さが試されるシューズでもあり、ハンドリングは難しく感じます。
主な用途は、ジョギングやビルドアップ走。今年の夏休みは10日間の海外旅行でも履いて行きましたが、移動・登山・旅ランをすべてこれ1足でカバーしました。
総合評価は星4つ。カーボンプレートに頼らずナチュラルな反発力を引き出したいランナーにおすすめの1足だと思います。
16. Hoka「Clifton 11」|★★★★☆
Hoka(ホカ)の「Clifton 11」は、厚底デイリートレーナーのフラグシップモデル。ミッドソールは剛性の高いコンプレッション成型EVAフォームにメタロッカー構造を採用。アッパーは二層ジャガードニット、アウトソールはフォアフットとヒール周りに耐摩耗ラバーを重点的に使用しています。
第一印象は、ロッキングチェアのようにコロコロ前へ転がる極上のライド感と、接地面積が広くブレを抑える高い走行安定性が素晴らしいですね。一方で、前作「Clifton 10」の完成度が高すぎたため、走りの面で前作からの進化がほとんど感じられないのも事実。先ほど紹介した「Ghost 18」と同じジレンマを抱えています。
主な用途は、ジョギングから少しアップテンポのランなど。長距離走でも使っています。
総合評価は星4つ。完成度は非常に高いものの、型落ちして安くなった「Clifton 10」でも十分満足できると思います。
17. Hoka「Clifton Pro」|★★★☆☆
Hokaの「Clifton Pro」は、「Clifton」よりワンランク上のパフォーマンストレーナー。ミッドソールは新開発のスーパークリティカルフォーム「PROGLIDE+」にメタロッカー構造を搭載、アッパーはガセットタンとエンジニアードメッシュ、アウトソールはトライアングルパターンの高耐摩耗性ラバーを採用しています。
第一印象は、マシュマロのように柔らかく沈み、バネのように強烈に押し返すクッショニングが癖になりました。アップテンポなランでもスムーズに気持ちよく走れます。一方で、着地の際に沈み込みすぎて、「Clifton」最大の魅力である安定感が損なわれている気がしました。
主な用途は、ジョギングやペース走。
総合評価は星3つ。これまでの経験則から人気シリーズの派生モデルは微妙なものが多く、過去には「Clifton Edge」にがっかりしましたが、この「Clifton Pro」も似たような感じ。あまり期待しすぎず、王道のシリーズに留まるのが無難です。
18. New Balance「SuperComp Elite v6」|★★★☆☆
New Balanceの「SuperComp Elite v6」は、最高峰のレーシングシューズ。ミッドソールは高反発なInfinionフォームをベースに、中央の空洞構造に湾曲したフルレングスカーボンプレートを内蔵。アッパーは極薄のファントムフィット、アウトソールはフォアフットとヒールを中心に耐摩耗グリップ素材を使用しています。
第一印象は、着地の際に空洞がグッと押し潰されることで、重心移動が極めてスムーズに感じるのがいいですね。アッパーも薄すぎて頼りないのでは?と思いましたが、内側のグリップ性能も素晴らしいです。一方で、使い始めて間もないのに靴底のラバーが剥がれてしまったり、100kmも走っていないのにソールの縁がかなり摩耗してきたりと、耐久性に不安を覚えます。
主な用途はジョギング。膝の怪我からリハビリ中なので、持ち前のスピードを活かす走りはできていませんが、先日「北海道マラソン2026」で履いて、復帰レースをサポートしてくれました。
総合評価は星3つ。最初は星4つでしたが、思った以上に耐久性に不安があるのでマイナス1にしました。今後しばらくは膝に負担をかけないよう、サブ4〜サブ3.5を目指して走ることを考えると、ワンランク下の「SuperComp Revel 1」を買えばよかったのかもしれません。
19. MBT「MBT-1000 II Lace Up」|★★★☆☆
MBT(エムビーティー)の「MBT-1000 II Lace Up」は、スイス生まれのブランドのロードランニングシューズ。ミッドソールはあえて「不安定感」を生み出す独特な構造を持ち、アッパーは分厚いアンクルパッドとリサイクルポリエステルメッシュ、アウトソールは足裏の負荷を分散するMIDS機構のラバーを採用しています。MBTはMasai Barefoot Technologyの略で、アフリカのマサイ族の裸足を再現したシューズ作りがコンセプトです。
第一印象は、分厚いアンクルパッドが非常に快適で、ロッカー構造が生み出すスムーズなライド感も気に入りました。一方で、ジョグシューズにしても重く、靴底のグリップ性能が頼りなく、ランニングシューズとしては微妙です。
主な用途は10km程度のランニングでしたが、結局、通勤とウォーキング専用になりました。
総合評価は星3つ。マサイ族の裸足を再現するというコンセプトには、個人的に共感できる要素がほとんどありませんでした。
20. ASICS「Yogiri Speed」|★★★★★
ASICSの「Yogiri Speed」は、フルマラソン4時間切り、サブ4を目指すランナーに最適なパフォーマンスシューズ。ミッドソールは上層部にFF LEAP、下層部にFF BLAST PLUSの二層構造で、フルレングスカーボンプレートを内蔵。アッパーは通気性と耐久性を両立したエンジニアードメッシュ、アウトソールはASICSGRIPを採用しています。
第一印象は、見た目以上に広い接地面積とアーチサポートによる抜群の走行安定性が気に入りました。FF LEAPとカーボンプレートが生み出す絶妙な推進力も素晴らしいですね。今のところ気になる欠点は見当たりませんが、ネーミングセンスが微妙ですね。4時間切りという意味の「ヨギリ」はピンとこないですし、サブ4以上のポテンシャルを持つシューズなのに、逆に選択肢を狭めてしまっている気もします。
主な用途は、ジョギングや長距離走。先日「いわて盛岡シティマラソン2026」でも着用して、後半ネガティブスプリットで3時間45分台フィニッシュ。膝を怪我して以来、無事に「サブ4」復帰を果たしました。
総合評価は星5つ。最上位の「Metaspeed Tokyo」に興味はあるけど、価格も高いし履きこなせるか不安、という方におすすめの1足だと思います。
2026年のジョグシューズベスト3
最後に、この中から使用頻度が最も高いジョグシューズを3つ紹介します。
1. New Balance「1080 v15」
柔らかいのにグイと前に進む、このクッションが最高ですね。「1080」はv13、v14、v15でそれぞれ性格が異なるので、履き比べるのもおすすめです。
2. ASICS「Gel-Kayano 33」
ジョグシューズの中では安定感がピカイチですね。膝の半月板を損傷してから、特に「Gel-Kayano 33」は足に負担をかけずに走れるジョグシューズとして重宝しています。
3. Mizuno「Wave Rider 30」
Wave Riderシリーズは「Wave Rider 23」の頃から新作を履き続けていますが、抜群の安定感と弾むようなライド感が「これぞウエーブライダーだよな」という感じで、毎回味を噛み締めています。
【全20足】2026年のランニングシューズ一覧
20足の総合評価と主な用途を一覧にまとめました。購入した順番に並べています。個別の詳しいレビューは、ページ下の関連記事を参照。
| No. | シューズ | 評価 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 1 | Salomon「Aero Blaze 3 GRVL GTX」 | ★★★★☆ | クロスカントリー走、雨の日のロードラン |
| 2 | ASICS「Magic Speed 5」 | ★★★☆☆ | ジョギング、ペース走 |
| 3 | Mizuno「Hyperwarp Elite」 | ★★★★★ | スピード練習、レース |
| 4 | ASICS「Gel-Nimbus 28」 | ★★★☆☆ | 通勤、ウォーキング |
| 5 | New Balance「1080 v15」 | ★★★★★ | ジョギング、クロスカントリー走、リカバリー |
| 6 | The North Face「Vectiv Forward」 | ★★★★☆ | ジョギング、長距離走 |
| 7 | On「Cloudmonster 3」 | ★★★★★ | ジョギング、長距離走 |
| 8 | HYBEX「HX LENS」 | ★★★★☆ | 10km程度のジョギング、帰宅ラン |
| 9 | Adidas「Hyperboost Edge」 | ★★★☆☆ | 10km程度のジョギング、ペース走 |
| 10 | Li-Ning「Red Hare 9 Pro」 | ★★★★☆ | ジョギング、ペース走 |
| 11 | Nike「Pegasus 42」 | ★★★★☆ | ジョギング、ペース走 |
| 12 | Brooks「Ghost 18」 | ★★★★☆ | ジョギング、長距離走、リカバリー |
| 13 | ASICS「Gel-Kayano 33」 | ★★★★★ | ジョギング、長距離走 |
| 14 | Mizuno「Wave Rider 30」 | ★★★★☆ | ジョギング、長距離走 |
| 15 | Puma「Deviate Pure Nitro」 | ★★★★☆ | ジョギング、ビルドアップ走 |
| 16 | Hoka「Clifton 11」 | ★★★★☆ | ジョギング、長距離走 |
| 17 | Hoka「Clifton Pro」 | ★★★☆☆ | ジョギング、ペース走 |
| 18 | New Balance「SuperComp Elite v6」 | ★★★☆☆ | ジョギング、レース |
| 19 | MBT「MBT-1000 II Lace Up」 | ★★★☆☆ | 通勤、ウォーキング |
| 20 | ASICS「Yogiri Speed」 | ★★★★★ | ジョギング、長距離走、レース |
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