7日間で250km走破!東京〜浜松を走って旅した時のこと

7日間で250km走破!東京〜浜松を走って旅した時のこと|ともらん

東京から浜松まで、250kmの道のりを7日間かけて走った時の話をご紹介します。
作成| 更新

昔の写真を整理していたら、東京〜浜松を走って旅した時の写真が出てきました。

それはちょうど6年前のこと。

「20代の最後に一生の思い出になることをやりたい!」と思い立ち、リュックサックひとつで東海道(国道1号線)を走り始めました。

スタートは、東海道の起点でもある東京・日本橋。ゴールは、当時ぼくの両親が住んでいた静岡県浜松市の浜松城公園。走行距離は 250km。

7日間で割ると、1日平均35kmを走る計算になります。

東海道 250kmの旅

2012年の当時は、まだ「旅ラン」や「マラニック」が今ほど一般的ではなく、情報も豊富ではありませんでした。

なので、良くも悪くも、すべて自己流で計画を立てました。

ルート

走るルートは、国道1号線。「国道1号線を走り続ければ、浜松に着くはず」という大雑把なルート設計でした。

期間

走る期間は 7日間。土曜日に出発して、7日目の金曜日に到着します。上司に事情を説明し、有給休暇を5日間いただきました。

装備

ノースフェイスのリュックサック(10L)に荷物を詰め込みました。

東海道 250kmの旅の装備
東海道 250kmの旅の装備

ほとんどがランニングウェアの着替えです。ランニング中のシャツの着替えを1枚、宿泊先での着替えを1セットのみです。汚れたウェアは毎日洗濯して乾かします。

宿泊

事前にホテルを予約しておきました。基本、カプセルホテル以上、ビジネスホテル未満の宿ですが、疲れを取るために大浴場付きの宿にしました。

一度だけ、他に選択肢がなくて高級旅館に泊まりました。服装からして完全に場違いでしたけどね。

それでは、長い旅の始まりです!

1日目:日本橋~横浜

初日は、東京・日本橋の「道路元票」から横浜駅まで走りました。

  • 日付:2012年9月29日
  • 天気:晴れ
  • 出発:東京・日本橋
  • 到着:横浜・みなとみらい
  • 距離:32km

以下は当時の日記より。

「道路元票」からスタート!

東海道を走るからには、はじまりは東京の日本橋と決めていました。いつも通勤で通り過ぎる地下鉄日本橋駅で下車して「道路元票」に向かいます。

日本橋の「道路元票」
日本橋の「道路元票」

道路元票は、国内諸街道の起点であり、これから走る東海道の起点でもあります。そんな道路元票の前で250キロ走破を誓ってから、ゆっくりと国道一号線沿いを銀座に向かって走り始めました。

土曜日の銀ブラ

週末の朝とはいえ、さすがは銀座。すでに歩道は人でごった返しています。銀座のど真ん中をバックパック背負って走る姿が珍しいのか、結構ジロジロ見られました。

新橋(3km地点)まで来ると人通りも少なくなり、今度は車が多くなってきます。そのまま第一京浜をひたすら走ります。250kmを走りきるためのペースがわからず、とりあえず5:00/kmのペースで進みます。

途中、偶然にも「TOMO」(智建設株式会社)と書いてある看板を見つけました。なんだか自分を応援してくれているみたいで嬉しかったです。

智建設株式会社
智建設株式会社

鮫洲の近くで最初の休憩です。自動販売機でアクエリアスを買い、その隣のベンチに座ってしばらくボーっとしていました。目の前を赤い京急電鉄が通過していきます。

それから40分ほど走り続け、やっとの思いで六郷土手(19km地点)まで来ました。多摩川を渡る前に、河川敷へ降りて昼休みです。日当たりのよい芝生の上に腰を下ろし、シャツを着替えて、アクエリアスをがぶ飲みしました。

六郷土手
六郷土手

隣のグラウンドでは、小学生ぐらいの子供たちが野球の練習に励んでいます。ここでしばらく仮眠することにしました。

多摩川を渡る

1時間ほど昼寝をしてから、再び走り始めました。多摩川を渡るとだんだんとビルが高層化してきます。

川崎区役所(21km地点)の交差点を渡ろうとしたとき、横から背の高い外国人男性が歩いてきました。なんか見覚えのある顔だなあ思ったら、なんと会社のアメリカ人の同僚Jさんでした!聞くと、今日はたまたま用事で川崎に来ていたそうです。

男同士で「運命の出会い」というのも変ですが、こうして鉢合わせるのは、隕石が地球に落ちてくるぐらいの確率ではないでしょうか。

鶴見(26km地点)に近づくと、急に脚がガタつきました。それからは歩いては走るの繰り返し。しかたなく、生麦駅付近の横浜市生麦地区センターというところで長めの休憩をとることにしました。そこは小さな公園になっていて、男子学生3人がバスケットボールの練習をしていました。

日が暮れ始めると、だんだん焦りを感じ始めました。今日の目標地点まで、残すところあと5km。この5キロは短いようで非常に長かったです。それでも早歩きのペースで走り続けました。途中、新子安(28km地点)の駅前のファミリーマートでエナジーゼリーを補給しました。

横浜の高層ビル群が見えてくると、ホッとすると同時に元気が湧いてきました。

横浜の高層ビル群
横浜の高層ビル群

排気ガスが円満している国道沿いを通り抜け、日産自動車の本社ビルが見える高島町(32km地点)で今日はおしまいです。

明日は、ここから神奈川県大磯町へ向かいます!

夜の横浜桜木町

それから16号線を桜木町駅に向かって歩き、「ホテルテラス横浜」でチェックイン。ホテルの大浴場で汗を流し、新しい半袖シャツと半ズボンに着替えるとさっぱりしました。その上にウィンドブレーカーを羽織って、夜の桜木町へ出かけました。

美味しいものを探しに歩き回ったものの、結局、桜木町駅近くのカレーハウスCoCo壱番屋に入りました。知らない街でひとり夕食を食べていると、急に寂しさが込み上げてきます。

ホテルに戻ってひとりでいると、自分はなんでこんな旅をしているんだろう、と思わずにはいられませんでした。

2日目:横浜~大磯

  • 日付:2012年9月30日(日)
  • 天気:晴れ
  • 出発:横浜・みなとみらい
  • 到着:茅ヶ崎
  • 距離:31km

以下は当時の日記より。

トイレ(大)が心配

東海道250kmを走る旅の2日目は、横浜の高島町から大磯町まで走ります。

6時に起きて、ホテルの朝食を食べると、大浴場に浸かってから再び眠りにつきました。食べてすぐに走るわけにもいかないですし、出すものを出してからでないと後でトイレが心配です。

余談ですが、今回の旅で最も懸念していたのは、大きいほうのトイレでした。コンビニには必ずトイレががあるとは限らないですし、バックパック背負ってオフィスビルやスーパーには入りずらいです。ショッピングモールであれば、なんとか入れそうな気がしますが、国道沿いにはほとんどありません。

いきなり脚がパンパンに

昨晩はぐっすり眠れたものの、初日の疲れがドッと押し寄せてきました。太ももあたりがパンパンに腫れ、歩くのもままなりません。

そんな中、ホテルでチェックアウトを済ませ、昨日の終点の高島町まで歩くと、太ももの張りが少しだけほぐれた気がした。高島町から重い脚をあげて走り始めると、国道沿いに道路標識が見えました。

国道1号線道路標識
国道1号線道路標識

交通量の多い国道1号線をひたすら走っていくと、保土ヶ谷(37km地点)あたりから急に上り坂になります。何度か歩きながらやっと峠を越えると、今度は戸塚方面に向かって下り坂です。

柏尾川を越え、ようやく戸塚(44km地点)に到着しました。もう脚が動かないので、戸塚駅で休憩することにしましたが、駅近くだと気軽に休む場所がありません。。。地べたに座り込むのは抵抗があるので、思い切って駅前の喫茶店に入りました。

そこでたまたまブラッドオレンジのジュースを注文してみたのですが、これには救われました。ソファーでしばらく休むと、脚の疲れが嘘のように消えてしまいました。やっぱり柑橘系は疲労に効くんですね。

湘南で道に迷う

再び国道1号線を走り始めました。藤沢バイバス(50km地点)まで来ると、国道1号線の歩道が途切れてしまいました。歩道のないバイパスを走るのは自殺行為ともいえるので、バイパスを迂回するために、北西に向かって走り始めた。あまり地図アプリで確認せずに走り続けると、進行方向と逆に向かっていることに気づきました。

すぐさま折り返したのですが、疲れがピークに達し、自動販売機の横で座り込んでしまいました。疲れている中、先ほどのような無駄足は、肉体的にも精神的にも堪えます。しかも自分がいる場所は、何にもないところです。

湘南バイパスから外れる
湘南バイパスから外れる

気を取り直して、そこから辻堂(58km地点)まで歩きました。辻堂駅に着くと、「テラスモール湘南」の喫茶店でひと休みしました。

先ほど同様、グレープフルーツジュースを注文し、テラスでぼんやりと過ごした。またまたグレープフルーツの威力が発揮し、辻堂駅から茅ヶ崎(63km地点)までは、ほぼノンストップで走り切れました。

台風接近

ところが台風18号の影響で、雨がポツポツふり始め、ウィンドブレーカーを羽織って、走り続けようとした途端、土砂降りになってしまいました。一応、天気予報ではわかっていたんですけどね。

いったん茅ヶ崎駅から走り始めたものの、すぐに引き返しました。茅ヶ崎から目的地の大磯まで、10kmも残っています。完全走破を目指して土砂降りのなか走り通すか、茅ケ崎から二宮まで電車に乗るか。ここは相当悩みましたが、最後は電車を選びました。

二宮駅から宿泊先の」大磯プリンスホテル」までタクシーで向かいました。大雨の中、タクシーの運転手さんと台風の進路について話しました。ちょうど今晩、台風がこのあたりを通過するそうです。

穴場的な中華料理店

ホテルに着くと、すぐさま温泉に入って冷えきった身体を温めました。そして大雨の中、ホテルから歩いて5分のところにある中華料理屋「媽媽厨房」に入りました。

中華料理屋「媽媽厨房」
中華料理屋「媽媽厨房」

かにチャーハンと酢豚を注文したら、大人2人前の量が出てきて食べきれませんでした。普通の中華料理屋とは少し違って、中国の東北地方の味付けらしく、自分にはとても美味しく感じました。

次回は、妻と娘もつれてきたい。

3日目:大磯~芦ノ湖

  • 日付:2012年10月1日(月)
  • 天気:晴れ
  • 出発:大磯
  • 到着:芦ノ湖
  • 距離:35km

以下は当時の日記より。

小田原へ

ホテルでチェックアウトを済ませて外にでると、雲ひとつない青空でした。昨晩の大型台風が嘘のようです。脚の痛みも台風と共に過ぎ去り、今日は初日同様に気持ちよく走ることができました。

二宮駅交差点を通り過ぎ、国道1号線沿いを西に向かって走っていくと「小田原市」の看板が見えました。

小田原市に入る
小田原市に入る

左手には、住宅地の合間から相模湾を見渡すことができます。また右手には、時おり富士山が姿を現します。

ビルの合間に見える富士山
ビルの合間に見える富士山

大磯~小田原間の道のりは、歩道が整備されているため走りやすく、14kmを一気に駆け抜けました。

途中、酒匂川(73km地点)に差し掛かります。穏やかに水が流れる様子を見ながら川を渡りました。

酒匂川
酒匂川

小田原駅(77km地点)では、駅前の二宮金次郎像に挨拶をしてから、駅ビルのスタバに入りました。ブラッドオレンジのジュースを飲み干し、ソファーで1時間ほどボーっとしていました。

早めの休憩と柑橘系ドリンクが、疲労回復の秘訣だということをここ数日で学びました。

時間と体力に余裕があれば、小田原城(78km地点)を見学したいところでしたが、箱根の登山道へ急ぎます。

小田原城
小田原城

このあたりから、長い緩やかな上り坂が始まります。進行方向右手には、小田原駅~箱根湯本駅間を結ぶ箱根登山鉄道が走っています。普段は電車で通り過ぎるこの道も、自分の足で走ると全く違った風景に見えます。

箱根登山道の入口
箱根登山道の入口

箱根湯本(84km地点)に到着すると、ひと休みしたい気持ちを抑え、そのまま走り続けて「湯の里 おかだ」に向かいました。

箱根湯本
箱根湯本

ここは、ホテルおかだに隣接する日帰り温泉です。このホテルには、以前、妻と箱根旅行で泊まりました。義理の両親も連れてきたことがあります。

幾種ものお風呂に入った後、畳のある休憩室で1時間ほど仮眠しました。

箱根の登山道

さて、ここからが「東海道250km旅ラン」の正念場です。箱根の登山道をひたすら上ります。

途中、ところどころに「箱根旧街道」の標識が立っています。江戸時代には、ここを旅人や飛脚が通っていたのでしょう。走ってみたい気もしましたが、寄り道になることを恐れて、ひたすら登山道のほうを上っていきます。

箱根旧街道
箱根旧街道

しばらくすると、箱根寄木細工の集落(91km地点)が見えてきました。箱根の名産品がこんな山奥で作られていたとは驚きです。

箱根寄木細工の集落
箱根寄木細工の集落

集落を抜けてさらに進むと、ヘアピンカーブ(92km地点)と呼ばれる急斜面の登山道に差し掛かります。これより1KM強の急勾配&急カーブが続きます。ご親切に看板もあります。

箱根のヘアピンカーブ
箱根のヘアピンカーブ

さすがに脚がガタついてきたので、ここは徒歩で乗り切りました。峠に差し掛かったころにはもうヘトヘトでした。しかし昔の人はよく考えたもので、ちょうど良いタイミングで甘酒茶屋(95km地点)が見えてきた。

吸い込まれるように茶屋の中に入り、お餅と甘酒を注文しました。

箱根の峠にある「甘酒茶屋」
箱根の峠にある「甘酒茶屋」

そこから芦ノ湖(98km地点)までの道のりは、坂を下るだけで楽勝でした。芦ノ湖に到着すると、曇っていたので富士山は見えませんでしたが、無事に箱根の山を越えられたことに感謝しました。

芦ノ湖の湖畔
芦ノ湖の湖畔

芦ノ湖付近には手頃なホテルが見つからなかったので、頑張った自分へのご褒美として、「高級旅館和心亭 豊月」に宿泊しました。

宿の人は気持ちよく迎えて下さったが、バックパックひとつで東京から走ってきたことを告げると、かなり驚いた様子でした。

4日目:芦ノ湖~富士

  • 日付:2012年10月2日(火)
  • 天気:晴れ
  • 出発:芦ノ湖
  • 到着:富士
  • 距離:45km

以下、当時の日記より。

箱根峠を越える!

朝は少し遅めに旅館を出て、従業員の方に箱根関所まで送ってもらいました。芦ノ湖の湖畔に佇む箱根関所は、江戸時代の関所の様子を展示しており、箱根駅伝の折り返し地点として有名です。

箱根関所
箱根関所

走り始めると箱根峠(101km地点)が目の前に立ちはだかり、序盤からスローペースでの登坂となりました。途中、芦ノ湖が一望できるスポットがあったので、ひとまず休憩。

芦ノ湖を一望
芦ノ湖を一望

箱根峠を越えると、あとは楽勝!登山家は、上り坂より下り坂のほうがきついと言いますが、ランナーにとって下り坂は、エネルギーを使わずに距離をかせげる絶好のチャンスです。 ここから三島まで、ひたすら緩やかな下り坂が続きます。平日だからか、交通量は少なく、たまにダンプカーが轟音とともに通り過ぎるだけでした。

箱根峠
箱根峠

ちなみに国道1号線の103キロkm地点は、なんと「桑原」という地名でした。偶然というか、定められた運命というか、思わず写真を撮ってしまいました。旅には、こうした不思議な「出会い」があります。

「桑原」
「桑原」

ヘアピンカーブの国道1号線を串刺しにする形で、旧箱根街道と思わしき歩道が下に続いていました。せっかくなので、試しに走ってみましたが、急勾配で足に負担がかかるため、再び国道に戻りました。

旧箱根街道?
旧箱根街道?

しばらくすると、進行方向に三島市の街並みが見下ろせます。まるで鳥瞰図のようです。

三島市の街並み
三島市の街並み

今日は真夏日で、日中は30℃を超えています。斜面で日光をさえぎるものがありません。汗がだくだく出るので、自動販売機を見つけるたびに、500MLの水とスポーツドリンクを交互に補給しました。

駿河湾の絶景

三島(116km地点)に入ると、平坦な道が延々と続きます。朝からハーフマラソン並の距離を走ってきたにも関わらず、下り坂のおかげでまだまだ元気です。 しかし油断をしていたら、急にお腹が痛くなり、道中のイトーヨーカ堂のトイレに駆け込みました。

しばらくトイレに籠ってお腹の調子を整えてから、再び走り始めました。三島から沼津までの国道一号線沿いは、何の変哲もない街並みが続きます。

沼津(123km地点)では、駅ビルの不二家で休憩することにしました。オレンジジュース飲み干し、1時間ほど仮眠をとりました。周りは平日のランチタイム客ばかり。やはりこのスタイルで喫茶店に入ると、みんなの注目の的です。。。

駿河湾を駆け抜ける シャツを着替え、気持ちも切り替え、富士市へ向かって走り始めます。 途中、千本浜(127km地点)という松林に差し掛かりました。本当に千本あるんだろうな、というくらい、海沿いに松林が延々と続きます。

千本浜
千本浜

せっかくなので、海岸沿いの防波堤の上を走ってみました。目の前に駿河湾が広がってテンションMAXです!しかし、きれいな海とは反対に、砂浜のゴミには辟易します。。。

駿河湾
駿河湾

どこまでも続く海岸線に沿って走っていると、なぜか笑いが止まらなくなりました。これ以上のランニングコースが世の中にあるだろうか、と叫ばずにはいられなくなりました。

駿河湾
駿河湾

途中、散歩中のご老人に声をかけ、今回の旅ランで唯一のスナップショットを撮ってもらいました。心の底からニヤけているのがよくわかります。頭にかぶっているのは、入浴用の手拭い。朝から日差しが強いのでキャップ代わりです。

駿河湾をバックに記念撮影
駿河湾をバックに記念撮影

富士山を目指して

しばらく防波堤に座りながら駿河湾を眺めていました。 今日の目標地点の富士市まで、まだ距離はありますが、時間もあります。

Google マップで検索したら、原駅(131km地点)の近くに日帰り入浴施設「天然温泉ざぶ~ん」を見つけたので、そこで休憩を取ることにしました。温泉と水風呂に交互に入り、効率的に脚の疲れを取ろうとしますが、逆に疲れてしまいました。

そのあと、荷物をロッカーに入れたまま、畳の上でごろ寝しましたが、さすがに30km以上走っているので、1時間寝ても疲れは取れません。。。

再びスローペースで走り始めますが、歩いては走り、走っては歩きの繰り返し。 富士市に近づくにつれて、国道1号線沿いの交通量が増えてきました。でも、ここは車道と歩道が完全に分離されているので安心です。ようやく富士市の看板が見えてきました。

静岡県富士市に入る
静岡県富士市に入る

吉原駅(140km地点)付近で緊張の糸が切れてしまい、ラスト4kmは歩くことにしました。

富士市市役所(144km地点)に到着した頃には、もう日が暮れていました。今日は市役所の隣にあるくれたけイン富士山に泊まります。部屋からは、富士山がうっすら見えました。

富士市から見た富士山
富士市から見た富士山

5日目:富士~静岡

  • 日付:2012年10月3日(水)
  • 天気:曇り
  • 出発:富士
  • 到着:静岡
  • 距離:32km

以下は当時の日記より。

桜えびの町、由比

さすがにフルマラソン相当の距離を走った翌日は身体ボロボロです。太ももだけでなく、下半身全体が石のよう重く、脚が上げられない悲惨な状況です。

それでも富士市市役所から、一歩ずつ足を前に出して歩き始めました。ウォーキングからスロージョギング、ジョギングからランニングというように、徐々にペースを上げていきました。

不思議と、何とか痛みを堪えながらも走れるようになりました。

富士川(149km地点)に差し掛かると、後方右手に富士山の陰影が姿を現します。

富士山の陰影
富士山の陰影

富士川を渡ると、左手にはJR東海道線、右手には岩山に囲まれながら、緩やかな下り坂をひたすら走ります。15分おきに両脚が硬直して走れなくなるので、こまめに休憩をとりながら進みます。途中、ジョギング中の男性がいましたが、抜いては追い越されの繰り返しです(笑)。

やっとの思いで由比(160km地点)に到着しました。

桜えびのまち由比
桜えびのまち由比

ここ由比は、駿河湾の名産物「桜えび」の町として知られています。国道1号線沿いには「桜えび クール宅急便」ののぼりが目立ちます。

中には、イルカの肉を販売しているところもありました。実家と自宅に生桜えびを送ろうと思いましたが、それを実行する気力がありませんでした。

由比駅近くの公園に座り込み、地図を見ながら午後のプランを練りました。国道1号線はこの先、車道のみで走るのは危険です。清水方面に出るには、迂回して岩山のルートを走らなければなりません。

自分の置かれている状況を冷静に見つめ、由比駅から隣の興津駅まで電車で移動することにしました。

興津(160km地点)では、国道1号線沿いの定食屋さんでとんかつ定食を平らげました。とんかつのおかげなのか、少し元気が出て、また走れるようになりました。ここからは風情ある建物が連なり、風景を楽しみながら進んでいきます。

温泉で疲労回復 

途中、住宅街に入り込み、東海道新幹線の下をくぐって草薙駅方面へ向かいました。お目当ては、この地域で有名な中伊豆温泉「草薙の湯」(170km地点)。

ここ数日間は、

  • 走行ルートの途中に日帰り温泉施設を見つける
  • 午前中に走行距離の半分から6~7割を走りきる
  • 入浴&仮眠で体力を回復させ、残りの距離を走りきる

という戦術で、毎日フルマラソン並の距離をこなしてきました。草薙の湯は、その中間地点ということです。

入浴では、暑い風呂と水風呂に交互に入ると、疲れが取れやすいことも分かりました。

本日最後のランは、気持ちくよく走りきることができました。ゴールは、夕方の通勤ラッシュで賑わう静岡駅(176km地点)の北バスターミナル。着いた頃には、もう日が暮れていました。

静岡駅前のターミナル
静岡駅前のターミナル

6日目:静岡~島田

  • 日付:2012年10月4日(木)
  • 天気:晴れ
  • 出発:静岡駅
  • 到着:菊川駅
  • 距離:36km

安倍川もち

相変わらず脚が石のように重く感じますが、昨日ほどの疲れはありません。静岡駅から国道1号線沿いを走り始めると、間もなく安倍川(178km地点)に到着。安倍川餅の安倍川です。

安倍川を渡ろうとすと、隣を東海道新幹線700系が矢のごとく通り過ぎていきました。

安倍川
安倍川

安倍川を越えてさらに進むとJR安倍川駅(180キロ地点)に到着。ここから先、焼津方面へ出るにはトンネル道かバイパスしかないため、電車でJR焼津駅まで向かいました。

蓬莱橋を渡る

焼津駅からは、国道1号線をひたすら直進するのみ。途中、久しぶりに国道1号線の標識があり、日本橋から200kmも走ってきたことを改めて実感しました。

日本橋から204km
日本橋から204km

ずっと炎天下を走り続けたためか、20kmも走らないうちに体力が限界に近づいてきました。そこで、国道1号線に近い島田蓬莱の湯(194km地点)で早めの休憩を取ることにしました。日帰り温泉を中継地点にする戦術は、今のところ上手くいっています。

平日の午前中は、高齢者の方が多いのはどこの銭湯も同じ。軽めの昼食と仮眠をとり、気持ちを切り替えて出発。

ここから本来のルートである国道1号線をしばらく離れます。地図を見ていたら、近くに世界で最も長い木造橋があるので、通らないわけにはいきません。しかも菊川へ抜ける道もあるので一石二鳥。距離的には国道を行くのと変わりませんが。

走り始めて5分ほどで大井川(195km地点)が見えてきました。そしてその先に、アメンボのように立つ蓬莱橋(196km地点)が見える。

大井川
大井川

蓬莱橋は、全長897.4メートル、幅2.4メートルの世界一長い木造歩道橋です。

世界一長い木造歩道橋「蓬莱橋」
世界一長い木造歩道橋「蓬莱橋」

大井川に自分の影が映っています!

大井川
大井川

茶畑を通り抜けて

蓬莱橋を渡り、急な山道を登りきると、丘の上には茶畑が延々を続きます。そして、丘の下には、島田市と大井川が一望できます。改めて、こちらのコースにして良かったと思いました。

島田市を一望
島田市を一望

ただ、ひとつだけ難点が。。。瑞々しい緑色の茶畑は目の保養にはなりますが、どこも同じ風景に見えるので方向感覚を失います。ちょっと油断すると真逆の方向へ走ってたりします。しかもなぜかGPSの精度が低下し、何度か道に迷ってしまいました。

茶畑
茶畑

地元ランナーと一緒に走る

峠を越えると、後は下り坂だったので、何とか走り続けることができました。近くに新設された静岡空港があるので、周辺の道路は綺麗に舗装されていました。

目的地の菊川駅(212km)に近づくと、隣を走っていた地元ランナーの方が話しかけてくれました。日本橋から走ってきたことを伝えたらビックリされていました。

また、明日は掛川付近でお祭りがあるので、明日は街中を迂回して走るのが良いとアドバイスしてくれました。

今晩の宿は、菊川駅にちょうど良いホテルがなかっため、JR東海道線で島田駅までいったん戻り、ホテルルートイン島田駅前で休みました。

夕食は、ホテル近くの定食屋魚魚茂で刺身定食とおつまみをいただきました。

7日目:島田~浜松

  • 日付:2012年10月5日(金)
  • 天気:晴れ
  • 出発:静岡駅
  • 到着:菊川駅
  • 距離:38km

ホテルでチェックアウトを済ませ、東海道線で島田から菊川まで電車で向かいます。菊川駅からは、駅前の37号線を西向かって走り始めました。

さすがに7日目となると、異次元の疲れというか、漬物石を担いで走っているような感覚です。

掛川駅(220km地点)に着くと、駅前のベンチに座って早めの休憩をとりました。ここから、今回の旅で最も精神的に辛い区間の始まりです。

何もない田舎道をひたすら走るのですが、隣を東海道新幹線がビュンビュン通過していきます。一方で私は、走っては歩くの繰り返しで、思うように進みません。

ゴールはそう遠くないのに、足が動かなくなりました。ふと、夜明けの前が最も暗いという話を思い出しました。今がまさにその瞬間なのもしれません。

最後はほとんど歩きながら、日帰り入浴の磐田ななつぼし(238km地点)にたどり着きました。

効率的に疲れをとるため、温泉と水風呂に交互に入りました。そして仕上げに足のマッサージもしてもらいました。

マッサージ師の男性は、僕の足が異常に腫れているのにビックリした様子でしたので、日本橋から走ってきたことを伝えると、さらに驚いていました。

天竜川を自力で渡る

マッサージが思いのほか効果あり、ラスト区間は気持ちよく走ることができました。国道1号線に合流すると天竜川(241キロ地点)が見えてきました!

天竜川
天竜川

いつも東京から実家へ帰省する時、新幹線の窓から天竜川が見えると、浜松に帰ってきたことを実感します。走って天竜川を渡るのは今回が初めてです。

天竜川のあたりが、ちょうど日本橋から国道1号線の250キロ地点となります。今回は国道を外れたり、一部電車に乗った部分もあるので、実測では10kmくらいの誤差があるでしょう。

天竜川
天竜川

ラストスパート

ラスト5kmは気合で走り抜きました。でも不思議と辛くはなかったです。

ゴールは、小学生の頃によく遊んだ浜松城公園(250km地点)。紆余曲折あったものの、怪我せず無事に、時間内にゴールすることができました!

浜松城公園
浜松城公園

さて、このまま実家に戻ってぐっすり寝たいところですが、明日は娘の保育園の運動会。

そこで、実家でシャワーを浴びさせてもらい、普段着に着替えて、すぐに浜松駅へ向かいました。

新幹線ひかり号に乗って東京駅まで約1時間半。7日間かけて自力で走った距離が新幹線だとたったの90分なのか、と改めて新幹線の有り難みを実感しました。

以上、おわり。

マラソンブログ「ともらん」をお読みいただき有難うございます!このブログを気に入っていただけたらシェアをお願いします。